sunarit’s blog

Unity開発の備忘録

【オススメ!】Gaia

10月末に発売された「Gaia」を使ってみました。
前回の記事でも書きましたが、「Gaia」はUnityのTerrain生成ツールです。

「Gaia」の地形生成方法はとても簡単で、以下のような感じです。
1. 用意されているスタンプ画像を選択
2. 位置やサイズなどの調整
3. Stampボタンを押す
この1〜3の流れを繰り返していくことで、結果を見ながら直感的に地形を作成することができるようになっています。
用意されているスタンプ画像も予め複数のものが用意されており、それらだけでも十分理想に近い地形を作成することが可能だと思いますが、付属のScanning Systemを使用してオリジナルのスタンプを作り出すこともできるようになっています。
好きなだけ1〜3を繰り返したら、あとはSpawnerボタンを押すだけで「Gaia」が自動で地面テクスチャを貼り、木や草などをそれっぽく配置してくれます。

10分程度時間をかけて作成したのが、以下の地形です。
f:id:sunarit:20151102050159p:plain

f:id:sunarit:20151102050207p:plain

適当にスタンプをペタペタ押していくだけで、デフォルト設定でここまで作れてしまいます。
Unity自身でもTerrain設定からHeightmapを読み込んで地形を作ることが可能ですが、テクスチャーを含めて最終的な形まで持っていく作業を考えた場合、圧倒的に「Gaia」の方が早く簡単に地形を作ることが可能です。
もちろん、モバイルをターゲットにするのであれば、「Gaia」のデフォルト設定でのクオリティーでは無理があるので、「Gaia」自身に用意されている設定項目を調整する必要があります。とは言っても、そもそも「Gaia」が生成するのはUnity準拠のTerrainということもあり、「Gaia」自身が持っている調整項目は、Unityが持っているTerrainの設定項目+アルファとなっています。
このUnity準拠のTerrainというのは、非常に大きなメリットです。「Gaia」で大まかな地形を作成した後、Unity側のTerrainインスペクタから微調整をする、というのも可能ですし、他アセットとの親和性も高いと言えます。少なくとも「SECTR COMPLETE」でのチャンク化、ストリーム化は、通常のTerrainと同様、何の問題もなくできました。

「Gaia」は、1クリックでTerrainを自動生成してくれるツールではありません。あくまで、ヘルパー的に作業を手助けしてくれるツールです。ですが、UnityのTerrainインスペクタを使用してコツコツと作っていくのがバカらしくなるくらい、劇的に早く簡単にそれなりの地形が作れてしまう非常に便利なツールです。
この記事を書いている2015/11/4現在、リリース記念として一週間限定価格25USD(通常価格は65USD)となっています。リリース日から換算すると、2015/11/5頃には通常価格に戻ってしまうと思うので、Terrain作成でお悩みの方はお早めに!

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